言霊使い-憲法擁護庁出動か-/第521号

使ってはいけない単語の例としては、
“Überfremdung” とか “Umvolkung”
“Volkstod” とか “Umerziehung”
これらはナチスが使った言葉なのです。
Volkは、民族。
民族という考え方を利用して、
排除したり、同化させたり。
確かに、言葉として多用すると、
現在、難民の取り扱いに対して
敏感になっている国民の心の中に
すっと入っていきやすい。
人心を惑わす言葉になると考えられます。
さらに、
特定のグループを中傷する包括的な断定表現も
気をつけるべき、と報告されています。
「難民は犯罪だ」
「古い党は腐敗している」
AfDが国民の賛同を得ている背景が、
プロパガンダを巧みに操った
過去の手法とかぶるのは、
政府としては放っておけないことです。
国民の不安の矛先をどこに向けるのか。
これは、人心の安定を模索する上で、
古くから変わらない大きなテーマなのです。
コメントは、ここから↓↓↓:
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e6d8662885332
【前回出題分】
Mögliche Beobachtung durch Verfassungsschutz:
Internes Gutachten warnt AfD-Mitglieder
Um einer Beobachtung durch den Verfassungsschutz
zu entgehen, soll die Partei einige Begriffe
vermeiden. Das Gutachten hatte die AfD selbst
in Auftrag gegeben.
ZEIT ONLINE
http://aizuppo.com/a/is6b6k
【わたしの訳】
憲法擁護庁による監視の可能性:
内部監査はAfD党員に警告する
憲法擁護庁による監視を避けるためには、
党は使う表現のいくつかをやめなければ
ならない。監査はAfDが自ら依頼したものだ。
【訳例】
さあ、訳を見てみましょう。
まあまあですね。
---引用---
憲法擁護庁による観察があり得る:
内偵でAfDメンバーに警戒を示した
憲法擁護庁による観察を避けるため、
AfDはいくつかの考えを緩和した。
AfD自身が鑑定を求めた。
---終わり---
Begriffeは、「表現」と考えると
分かりやすくなるかもしれません。
---引用---
憲法擁護ゆえの監視はあり得る
内部意見書AfD党員に注意喚起
憲法擁護ゆえの監視を免れるために、
党はいくつかの用語を避けた方がよい。
内部意見書はAfD自身が依頼した。
---終わり---
Verfassungsschutzは、Bundesamtのことを
言っていますね。国内の諜報機関で、
一般的な単語は、「憲法擁護」ですが、
ここでは内務省管轄の憲法擁護庁です。
さあ、では次です。
今回は、いつもとちがう感じのを
選んでみました。どうでしょうか?
ぜひリンクをクリックして全部を
見てほしいです。
【今日の記事】
Nein. Nö. Wirklich nicht
Wer nur oft genug Ja zu allem gesagt hat,
begreift irgendwann: Nein zu sagen gehört
zum Positivsten, was man für sich und
die Welt tun kann.
stern-panorama
http://aizuppo.com/a/cs5lyc
訳を送ってください。
(公開してほしくないときは、希望しないにチェック)
和訳投稿:
https://ssl.form-mailer.jp/fms/8408fcc494664
投稿期限:2018年11月16日(金)
【あとがき】
休みを取っての中国国内旅行は楽しかったです。
天気予報だと、雨こそ降らないが、
ずっと曇りだったのですが、
実際には、毎日いい天気でした。
自然を堪能し、
買い物まで楽しむことができました。
それにしてもよく歩いた。
やっぱり、日常を離れての旅はいいですね。
早くも次の旅行が待ち遠しくなってきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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HARIBO先生
生きたドイツ語に触れながら、ドイツの様子が分かるように自分の経験も含めた時事的情報を発信します。
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