カトリック教会の秩序-ローマ教皇も人の子-
第456号

ドイツ時事ジャーナル

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ドイツ人枢機卿のGerhard Ludwig Muellerは、
ローマ教皇フランツィスクスが5年の任期を
延長しなかったために、7月に退任したのです。

前のドイツ人教皇Benedikt XVIの時に引上げられて
2012年7月2日に、ローマ教皇庁の中の教理省の
トップになっていました。

教理省というのは、教会の教義についての業務を
担当するところです。

ミュラーさんは、レーゲンスブルクの司教だった
時代に組織改革を積極的に進めた人のようです。

だから、擁護する人もいるが敵も多いのですね。

ローマ教皇も人間ということです。
教会もローマ教皇をトップとした組織です。

その幹部に好ましくない人物がいるときに、
それをどうするか考えるのはよくわかります。

ミュラーさんは、キリスト教の教理を守る番人
としてローマ教皇さえも教理に基づく批判の
対象にしてしまったようです。

ちなみに、リンブルクの司教で記述のある
Tebartz-van Elstは、好意をもって迎えた人と
なっていますが、

かつて、ミュラーさんが彼をかばう発言を
していたようです。

Tebartz-van Elstの司教邸宅が高級すぎると
マスコミが批判した時に、

家の家賃が高騰するのは、司教の責任ではなく、
またそれを管理するのは管理担当の責任だと。

TEDさんからお問い合わせをいただきました。
—内容—
今回、予備知識もなく読んでみましたが、
カトリックはもちろん、キリスト教そのものの
知識がほとんどないことに気付かされました。

付け焼刃ではあっても概説書を読んでみようと
思った次第です。この記事の背景など簡単に
さらっていただければ嬉しいです。
—おわり—

キリスト教のことは、わたしも答えられるほどの
知識はありません。

なので、わたしの調べたことを共有する形に
したいと思います。(それしかできない・・・)

今回、いつもより多めに
関連記事をあたってみました。

同じSueddeutsche Zeitungに、
退任に関連した記事があります。

その中でも触れられていますが、

カトリックでは離婚が基本的に認められていない。
それが従来からの教義なのです。

時代の要請で教義も変わっていくものでしょうが、
そこは賛否両論があって、

教皇が改革賛成論者だとしても、
一方で強く反対する立場の人もいるので、
そう簡単にはいかない。

互いに納得するまで話合いができれば
よいのでしょうが、

議論がいつも円満に終結するわけではないのですね。

Sueddeutsche Zeitung記事:
http://aizuppo.com/a/rvkm9wxb

記事の中にあるのですが、今年の5月に、
カトリックの報道局EWTNのインタビューで
ミュラーさんは発言しています。

結婚はいまもこれからも解消できないもので、
教皇が何と言おうと変わるものではない。

教皇もイエス・キリストの言葉に逆らうことは
できないのだと。

さすがにたくさんの枢機卿がミューラーさんの
解任を要求したようです。

そして、今回の任期満了での退任という形で
教皇もそれに同意していたことが分かります。

さすがに、この一件だけで退任が決まったという
わけではなく、

事あるごとに見解の違いが明らかになって
行く中で、ついに決定的な発言があったことと、

任期満了がタイミングとして近かったことで、
今回のような結末になったのでしょう。

参考:
ローマ教皇庁:Wikipedia 
http://aizuppo.com/a/ylrqfzy2

BBC News Japan
ローマ法王、カトリック教徒でも再婚しやすく
http://aizuppo.com/a/e6wyqg0

Gerhard Ludwig Mueller:Wikipedia 
http://aizuppo.com/a/eg7e47m

TEDさん、お問い合わせありがとうございました。
あまり、直接的な答えにはなっていないかも
しれませんが、悪しからず。

問い合わせは、ここから↓↓↓:

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【前回出題分】
Kardinal Müller kehrt nach Regensburg zurück –
und nicht jeder freut sich

Nach seinem Rauswurf in Rom hat er wieder im
Regensburger Bistum zu tun. Dort wurde schon
der Limburger Bischof Tebartz-van Elst mit
offenen Armen empfangen.

SZ, Vatikan

【わたしの訳】
ミュラー枢機卿がレーゲンスブルクに戻る -
みんなが喜んでいるわけではない

ローマを追い出されて、彼は再びレーゲンスブルク
司教区で従事する。リンブルクの司教、テバルツ-
ヴァン・エルストは両手を広げて迎え入れた。

【訳例】
さあ、訳を見てみましょう。

まずまずというところでしょうか。

---引用---
ミュラー枢機卿はレーゲンスブルクに戻った-
しかし、誰も喜んでいない。

ローマでの追放後、彼は再びレーゲンスブルク
司教区で行うことがある。そこではすでに、
リンブルク司教のテバーツ ヴァン エルストが、
両手を挙げて迎えた。
---終わり---

---引用---
ミュラー枢機卿がレーゲンスブルクヘ戻ってくる ― 
誰もが喜んでいるわけではない

ローマで罷免されたあと、枢機卿は再びレーゲンス
ブルクの司教区で司牧することになる。そこはかつて
リンブルクのテバルツ・ファン・エルスト司教を、
両手を広げて迎え入れたところだ。
---終わり---

さあ、では次です。

【今日の記事】
Autokrise:
Umweltbundesamt fordert höhere Steuern auf Diesel

Was wird aus dem Diesel? Das Umweltbundesamt
drängt darauf, den Rabatt bei der
Mineralölsteuer zu überprüfen – und kritisiert
die sogenannten Umweltprämien der Hersteller.

Spiegel Online

訳を送ってください。
(公開してほしくないときは、希望しないにチェック)

和訳投稿:
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/8408fcc494664

投稿期限:2017年8月18日(金)

【あとがき】
TEDさんの問い合わせには、もう一つありました。
—問合せ2—
送信ボタンを押した後、こちらの送信画面に
「しばらく時間を空けてから再度送信してください」
と表示されます。前回から現れる現象です。

今回も同様の警告が表示されました。
前回は指示に従って間を開けて2度送信ボタンを
押しましたが、今回はメールのポータル面に、
送信されたことを示す表示が現れましたので
1度でやめました。
この現象は、当方の事情によるものでしょうか。
—おわり—

わたしも試しに、投稿のリンクから操作してみた
のですが、特にアラームは出ませんでした。

前回のTEDさんの投稿は、同じものが2回届いています。
今回は1回ですので、送信自体はきちんと実行されて
いるようです。

他に同じ現象が出ている方がいたら連絡ください。

以下いつものあとがき:

立秋を過ぎたせいでしょうか、
暑さがやわらいでいる上海です。

夜などは、
ずいぶん涼しくなったと感じる日もあるほどです。

今からは残暑ですが、
それでも気が付くと秋が近づいてくるのでしょう。

9月半ばには思いがけずドイツに行けるようなので、
楽しみができました。

何となくあわただしく過ごした
ここ何ヶ月かでしたが、

そんな中でも、自分のやるべきことを
見失わずに、着実に前進したいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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