ベルリンの壁崩壊30年-新世代の感覚-/第621号

ドイツ時事ジャーナル

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1990年の東西ドイツ再統一の後に生まれた
人たちなので、歴史的瞬間を実体験して
いないということになります。

6人とも政治的に活動している人たち
ということで

普段から議論などで
自分の意見を言うのには慣れていると
考えていいでしょう。

さて、再統一直後に使われだした単語に
WessiとOssiという言い方があります。

西の人、東の人という風に区別する
呼び方です。

West(西)、Ost(東)という単語が
ベースになっているのです。

Ossiというと差別的な響きがあると
思います。

インタビューされた6人は
自分たちで直接、その瞬間を
経験してはいない。

だから一次情報ではなく
二次情報に影響を受けている。

小さな子供の頃には東の人間だという
自覚はなかったようですが

成長していく過程で
意識するようになっています。

インタビューした側のメッセージとして;

再統一を偉大なる成功の歴史だとする
見方をやめるべきだ。

統一とは何か、根強いOssi偏見、
西ドイツ特権などについて聞いてみたい。

インタビュー記事は個人的に好きです。
限りなく実際の声に近いからです。

そこから感じることを
自分なりに考えてみることが好きなのです。

まず

直接的に経験していなくても
影響は受けているということ。

そして

差別は人間の感覚から来るもので
それが変わるのはかなり難しいということ。

小さい頃は親や親せきの
かなり気を遣って発信される情報。

成長するにつれて
それ以外の容赦ない現実体験。

差別の感覚は簡単には消えないでしょう。
これは他の差別の事例を見れば分かります。

最近ならアメリカでの黒人に対するもの。
これらの人種差別は厳然と存在します。

男女平等の議論も同様だと思います。

これらは非常に人間的な感情の要素が
強く影響していると思うのです。

社会全体がしっかりと取り組んで
いろいろな意見を認めながら
議論を続ける必要があるでしょう。

「差別」っていう単語も
ネガティブなにおいがプンプンしますね。


コメントは、ここから↓↓↓:
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【前回出題分】
“Ich bin Teil des Ostens.
Da komme ich her”

Sechs Nachwendekinder erzählen, warum
sie 30 Jahre Deutsche Einheit nicht
feiern und wie manche von ihnen erst
durch Westdeutsche zu Ostdeutschen wurden.

ze.tt
http://enchan.net/xl/g1zUBF


訳を送ってください。
(公開を望まない時は希望しないにチェック)

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和訳投稿:
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/8408fcc494664


【わたしの訳】
“私は東に属する。そこの出身だ。”

6人の壁が崩れた後の子供たちが説明する。
なぜ彼らがドイツ統一30周年を祝わない
のか。そして、彼らの多くが西ドイツ人
によって、どういう風に始めて東ドイツ人
であることを意識したのか。


【訳例】
さあ、訳を見てみましょう。

問題ないですね。

---引用---
「わたしは東の一部。
そこでわたしは生まれた」

大転換後に生まれた6人が語る。なぜ彼らは
ドイツ統一30年を祝福しないか、そして、
その何人かは、どう西ドイツ人と関わって
東ドイツ人たり得たか。
---終わり---


さあ、では次です。
休暇を自然の中で過ごすのは子供にもいい

【今日の記事】
In der Ruppiner Schweiz wandern sogar
Kinder gern

Die Ruppiner Schweiz in Brandenburg ist
ideal für einen Familienurlaub in der
Natur. Während sich die Erwachsenen an
Theodor Fontane halten, haben die
Kinder bei Kutsch- und Bootsfahrten,
aber auch beim Wandern ihren Spaß.

welt.de
http://enchan.net/xl/Vlgv4p

投稿期限:2020年10月16日(金)


【あとがき】
国慶節の連休が木曜日で終わり
金曜日はもちろん土曜日も振替出勤です。

会社の前の道路から聞こえる
クルマの音からすれば
今日はずいぶん静かです。

やっぱり本格的に始動するのは
週明けの月曜日ということか。

コロナ禍の中でも
経済を回さなきゃという部分では
各国とも同様なようで

隔離期間をなくす前提の動きが
報道されていました。

一方で
欧州のドイツなどで感染者の増加が
あったとの報道もあり

それがバカンス帰りの人たちだ
ということで
再び引締めの動きありとのニュースも。

しかし、隔離無しの移動が可能になると
一気に動きやすくなるのは
間違いありません。

何とか早期の決定があることを
祈っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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