貿易黒字ランキング-ドイツがトップ-/第579号

ドイツ時事ジャーナル

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貿易黒字が多いのは、
良いことばかりではないのですね。

企業であれば、
株主への配当があるから
多ければ多いほど良い感じでしょうか。

昨年の連邦統計局の報告によれば、
ドイツの貿易黒字は2290億ユーロに上る。
28兆円くらいです。

これは、ドイツ製品の評価の高さを
物語るものと言ってよいと思いますが、
一方で、不公平だという声もあるわけです。

羨ましがられるほどの出超ということですが、
その批判を避けるための手段は、

成長を促進する改革が求められる

ということですが、
具体的には何でしょう?

アメリカ人みたいに消費性向が高くないのに
消費は増やさなければならない。
貯めるだけじゃなくて、使えってことです。

でも、日本人もそうですが、
自分のことは自分で何とかしなくちゃと
考える国民性の国ではなかなか難しい。

なので、企業の投資環境改善がキーになる。

サービス産業の参入障壁を下げる。
法人税改革。
連帯付加税の完全撤廃。


はっきりとは書きにくいのでしょうが、
読んでいて思ったことは、

イノベーションを起こし続けるには、
その過程で失敗することもあるが、

それは必要なことなんだと認める環境が
あるといいような気がしました。

いくつものチャレンジの中から、
たまに大当りするものが生まれる。

普通に考えれば当たり前ですが、
いつ来るか分からない大当りを待つ寛容さ。

待つ方も大変でしょうけどね・・・。


コメントは、ここから↓↓↓:
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e6d8662885332

【前回出題分】
Handelsbilanzüberschuss: Mehr Anreize
für ausländische Investoren nötig

Deutschland steht wegen seiner chronischen
Handelsbilanzüberschüsse unter
internationalem Druck. Eine noch
unveröffentlichte Studie geht der Frage
nach, was derartige Überschüsse senken
kann – und was nicht.

WirtschaftsWoche Online
http://enchan.net/xl/eV5byO


【わたしの訳】
貿易黒字
外国投資家にもっと魅力を与えることが必要

ドイツは慢性的な貿易黒字によって、国際的
な圧力を受けている。まだ公開されて
いない調査に、何がこの黒字を下げることが
できて、何ができないかが書かれている。


【訳例】
さあ、訳を見てみましょう。

問題なさそうですね。

---引用---
貿易黒字 : 海外投資家へ更なる刺激が必要

慢性的な貿易黒字のために、ドイツは国際的
な圧力にさらされている。何がこのような
過剰を緩和できるのか、あるいはできないのか
について、いまなお非公表の研究がされている。
---終わり---

---引用---
貿易収支の黒字
海外投資家のために更なるインセンティブが
必要だ

ドイツは常態化している貿易収支の黒字ゆえに、
国際社会のプレッシャーにさらされている。
ある未発表の研究では、こうした黒字を減らせ
ること、そして減らせないことを調査した。
---終わり---


さあ、では次です。

【今日の記事】
BERLIN
Polizei räumt Weihnachtsmarkt an
Gedächtniskirche

Drei Jahre nach dem Anschlag auf den
Berliner Weihnachtsmarkt wurde ein
verdächtiger Gegenstand dort entdeckt.
Die Polizei sucht nun das Gelände ab.

wiwo.de
http://enchan.net/xl/oZh5O4

訳を送ってください。
(公開してほしくないときは、希望しないにチェック)

和訳投稿:
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/8408fcc494664 

投稿期限:2019年12月27日(金)

【あとがき】
クリスマスが迫っていますね。

消費性向に表れる国民性って結構違いあり
ですね。
豊かさって何かと考えさせられました。

かつてどんどん消費が進んだのは、
所得が増えたのと、
新しい家電が増えていたのと
関係があると思います。

家の中になかったものが商品化されて、
必要なものとして購入する家庭が多かった。

持つことへの憧れが根っこにありました。

でも、いまはどうでしょう?

「なかったもの」がなくなってきた。

だから、消費は進みにくい。
一方で、将来に対する慢性的な不安がある。

だから、消費より貯蓄に走る。

消費を増やすには、
明るい未来に対するビジョンが
必要なのでしょうね。

でないと、財布のひもが緩まない。

不安との戦いですね。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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