ドイツ再統一問題-連帯付加税の行方-/第537号

ドイツ時事ジャーナル

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連帯付加税、定額源泉徴収税、
基礎年金必要性審査が話題になっています。

連帯付加税は、
東西ドイツ再統一の後に導入された税金です。
わたしもドイツ駐在中には払っていました。

もともとの趣旨からすると、
再統一後30年近く経っても必要かという
感じがします。

連帯付加税も、完全撤廃ということではなく、
高所得者10%を除く90%を対象とした
廃止ということです。

年収100万ユーロの人が2万ユーロあまりを
節約できたとしても意味がないでしょう、
ということのようです。

定額源泉徴収税は、
一律25%で、
金利収入から源泉で徴収されているものです。

これは高額所得者の所得税が25%より高いので、
高額所得者の利益になる制度だということ
だと思います。

所得税の枠組みの中で処理されるべきという
理由のようです。

つまり、これは税収増加を狙ったものです。

基礎年金必要性審査は、
低所得者に支払われるべき基礎年金です。

対象が、10万人か、あるいは
3-4百万人になるのかということで、
これも金額の差は大きそうです。

必要性審査については、
SPDとCDU/CSUの連立合意書に盛り込まれている
項目のひとつで、
SPDは反対、CDU/CSUは賛成の立場のようです。

月額896ユーロ未満の年金受給者が、
最大447ユーロの追加支給を受ける。

それには、年間で50億ユーロ必要という試算です。

いつもながら、
税金をめぐる議論は
合意点を見つけるためのもので、

結局は、増税の名目や割り振りを
いかに国民の支持を得ながら達成できるか、
というだけのように見えます。

コメントは、ここから↓↓↓:
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e6d8662885332 

【前回出題分】
Steuer- und Sozialreform: Scholz drückt
bei Soli-Abschaffung aufs Tempo

Der Finanzminister will noch 2019 ein
Gesetz zur Abschaffung des Solis vorlegen.
Die Abgeltungsteuer soll ebenfalls
gestrichen werden.
Eine Bedürftigkeitsprüfung bei der
geplanten Grundrente lehnt Olaf Scholz
strikt ab.

Spiegel Online
http://enchan.net/xl/XtfEOT

【わたしの訳】
税制、社会改革:ショルツは連帯付加税の
廃止を急ぐよう主張

財務相は2019年内に連帯付加税の廃止法令を
提出する意向。定額源泉徴収税も廃止の予定。
予定されている基礎年金の必要性審査について
は、オラーフ・ショルツは断固拒否している。

【訳例】
さあ、訳を見てみましょう。

問題ないですね。

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---引用---
税制改革・社会保障改革:
ショルツは連帯税廃止で歩調を速めている

財務大臣は連帯税の廃止法案を2019年もまだ
提案しようとしている。補償税を廃止しようと
するものである。計画中の基礎年金の
貧困試験をはっきり拒否している。
---終わり---

---引用---
税制改正と社会改革
ショルツ財務相 連帯税の廃止を加速する

財務相は2019年にも連帯税を廃止する
法律を提案する方針だ。同様に源泉税も廃止
されることになる。計画されている基礎年金
の貧困査定に、財務相は強く反対する。
---終わり---

さあ、では次です。

【今日の記事】
Schülerstreiks zum Klima:
Justizministerin Barley für Herabsetzung
des Wahlalters

Justizministerin Katarina Barley zeigt
sich beeindruckt von den Schülerprotesten
zum Klima. Die SPD-Politikerin sprach sich
auch deshalb für ein Wahlrecht ab 16 Jahren
aus. Auch Kanzlerin Merkel lobte die Proteste.

Spiegel Online
http://enchan.net/xl/gZBAdp

訳を送ってください。
(公開してほしくないときは、希望しないにチェック)

和訳投稿:
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/8408fcc494664 

投稿期限:2019年3月8日(金)

【あとがき】
春節休みが終わり、
元宵節で正月が明け、

何となく世の中がまだ動き出さない感じの
2月も終わりました。

3月からは通常の活動に移っていくものと
思いますが、

今年の中国はどんな状況なのか、
経済環境のかじ取りは
とても気になるところです。

ちょうどいまの時期になると
居留許可という中国に滞在する許可を更新する
タイミングになります。

これまでは、一年更新だったのですが、
今回更新されたものを見ると2年有効に
なっていました。

駐在6年目なので、
そろそろ終わりを意識するように
なっていますが、

そういう意味でも、
今年はどうなるのでしょうか。

やり残したことを後悔することがないように、
過ごしたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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